過度に適度で遵当な

在日日本人

2020-01-01から1年間の記事一覧

いわゆる「永楽音源」の実際

これまで永楽電気製の放送装置に組み込まれる場合の多かったため、「永楽電気」製と思われてきた、主に童謡をアレンジしたメロディー群のマスター音源を縁あって入手しました。 既往商品の組み込みではないか?との指摘は以前よりありましたが*1、今回の発掘…

【追記と修正あり】「学校のチャイム」、誰が作ったの?

今回の記事はトリビアルな内容です。「学校のチャイム」として知られる「ウェストミンスター鐘」について語ります。 「学校のチャイム」は現在、放送装置に組み込まれたPCM音源の再生が主流です。一方、1950年代は「ミュージックチャイム」装置と呼ばれる金…

【追記】明治政府と時報鐘

近代国家として語られる明治政府が発足したころ、明治政府が幕藩体制から引き継いだ時報鐘や時報太鼓をどう扱っていたのか、基礎的な調査はされていないように見えます。笹本(1990)は幕藩体制下の時報鐘は各都市や村落を含め日本の各地にあったと言います。…

プロとアマチュアの狭間で

おかげさまで『街頭時報の近現代』が発刊から1年半が経ちました。資料調査に着手したのが2017年10月です。コンスタントに即売会参加のたびに30部売れています。プロの研究者も買われる(!)など、素人には恥ずかしくもうれしい結果です。寺鐘、時計塔、サイ…